ガル離婚相談室内容証明郵便を活用した慰謝料請求の方法

内容証明郵便の活用

浮気相手に慰謝料を請求する場合、直接会って交渉する事が出来ればよいのですが、現実問題として「何を話してよいのか?」「一人では不安」などと交渉できない事が多いですよね。 また、交渉が出来たとしても、後に「脅迫された」とか「恐喝された」などトラブルになる事も。そんなトラブルを未然に防ぎ合法的に慰謝料を請求したことを証明し証拠として残すツールが「内容証明郵便」です。 ただし、合法といっても、「慰謝料を払わなかったら会社にばらす」とか「家族にばらす」と言った内容は脅迫になりますので気を付けて下さい。

内容証明郵便とは
内容証明郵便とは、どんな内容の手紙を、いつ(確定日付)、だれが、だれに、出したかを、郵便局が証明してくれるので証拠として役立ちます。
さらに、内容証明郵便に配達証明をつければ、相手に、いつ配達されたのかも証明してくれます。相手に配達証明つき内容証明が配達されれば、「上記郵便物は○○年□月○日に配達されたこれを証明します。」というハガキ(郵便物配達証明書)が、 内容証明郵便の通知人に届きます。ちなみに、配達証明郵便のハガキ(郵便物配達証明書)には、内容証明郵便の受取人氏名と、書留の引受番号が書かれています。 内容証明郵便は、書留で配達されますので、受取拒否や不在によって郵便局に持ちかえられて、1週間たっても郵便局に取りに来ない場合は、内容証明郵便に附箋がついて通知人に戻ってきます。 附箋には、いつ内容証明郵便を届けたのか、再度の通知をいつしたのか書かれています。

内容証明郵便の効果
内容証明郵便は相手に心理的プレッシャーを与え、自分は本気であるということを分からせることができます。それに加えて、内容証明郵便に、法律家の名前と職印があれば、そのプレッシャーは、大きなものになります。 自分の後ろには、法律家がいることを相手にわからせることになるからです。相手も、この内容証明で動かないと、次の厳しい手を打たれると言うことが、容易に分かることでしょう。また専門家ならではの文章も、相手に心理的なプレッシャーを与えます。 内容証明郵便を使えば相手の考えが読めます。相手の反応をみて次の手を考えます。返信があれば、返信内容を見ることで相手の考えがわかりますし、返信がない人には、他の作戦(裁判など)を考えます。

内容証明が相手に届かない場合
受取拒否の場合は、受取拒否と書かれて戻ってきます。内容証明郵便を受取拒否されても、法的には、相手に届いたことになります。よって、損害賠償請求の通知、債権譲渡の通知、契約解除の通知、賃料減額請求の通知など、法的な効果は生じます。 また、受取拒否ということは、宛先不明ということではないので、相手は少なくとも、その住所の住んでいるということです。内容証明郵便は、書留ですので、受取に相手のハンコが必要です。 ですので、相手が留守ですと、「1週間以内に受取に来てください。」という紙を、相手が受け取る事になります。しかし、誰からの内容証明郵便かがわかるので受取に来ないことが多々あります。 内容証明は、少なくとも良い事が書いてないので受取に行かないこともあります。保管期間経過の場合は、原則として内容証明郵便は、相手に届いたことになりません。 ここで、自分(通知人)の名前をださないようにする為に、代理人(弁護士)によって内容証明郵便をだしてもらうことも方法です。また、不在ということは、宛先不明ということではないので相手は少なくとも、その住所の住んでいるということです。 内容証明郵便が、受取拒否や、相手が取りに来ないために帰ってきた場合でも諦めてはいけません。その内容証明郵便のコピーを相手に郵便で送ります。普通郵便で送れば、相手が内容証明郵便の文面を見ることになります。お好みで簡易書留か、配達記録なども。

内容証明郵便の書き方
内容証明はどんな紙に書いても問題あれませんが、手書きで書くなら市販の便箋や原稿用紙が一般的です。パソコンで作成し、プリントアウトしても大丈夫ですが同じものを三通つくる必要があります。 手書きの場合は1通書いてコピーを取れば簡単です。 1通は相手に送り、1通は郵便局の控え、1通は、差出人(自分)の控えです。 書き方は1行20文字以内、1枚26行以内です。その範囲内なら、19文字でも、25行でも、縦書きでも、横書きでも大丈夫ですが、句読点も1文字で数えられますので注意が必要です。パソコンで書く場合は、1行を19文字に設定しましょう。 句読点が最後にくると、自動的に21字になってしまうので注意が必要です。書き終わったら必ず文字数と行数を確認しましよう。 使える文字は、ひらがな、カタカナ、漢字、数字です。英字は、固有名刺(会社名商品名など)だけ使えます。句読点、カッコ、一般的的な記号(kg、+、%など)は使えます。 書き終わってから訂正が必要になってしまった場合、間違えたところに、二本線をひいて、その箇所の欄外に、「何字削除、何字加入」、と書いて、印鑑を押します。 この印鑑は、差出人(自分)の氏名の下に押した印鑑と、同じ印鑑を押してください。  差出人、受取人の書き方ですが、内容証明郵便の文章中に、年月日、差出人(自分)の住所、氏名、受取人の住所、氏名をかいてください。封筒まで郵便局で証明してくれません。 必ずしも必要ではありませんが、差出人(自分)の下に印鑑を押します。認印でOKです。このときの印鑑は、訂正印と同じ印鑑にしてください。「差出人」、「受取人」、というような肩書きも必要ありません。 肩書きをつけなくても、受取人には「殿」や「様」をつけるので、誰が受取人であるか分かります。 書き終わったら、普通の封筒の表に受取人の住所、氏名を、裏に、差出人(自分)の住所、氏名を書きます。住所、氏名は、内容証明郵便の文章中のものと同じにしてください。 書いた原稿は封筒に入れずに、郵便局にもっていってください。(資料は同封できません)局員さんが内容を確認し、「内容証明郵便としてだされたことを証明します」という文言と、郵便局長名のハンコを押してくれます。

内容証明郵便の具体的な書き方、文面について
内容証明郵便に見出し(タイトル)の有無は自由ですが、タイトルから内容証明郵便の文面ですので、タイトルで内容証明郵便の意図が解からせるようにしておくのが良い。 具体的には、「通告書」、「通知書」、「警告書」、「請求書」、「回答書」などを、その内容証明郵便の文面によって使うのがいいと思います。

内容証明郵便の具体的な文面は自分の思うことを自由に書けば良いですが、自分に不利な内容は書かないことです。内容証明郵便は、自分の不利な事も、証拠になってしまうので、要注意です。 自分の言いたいことの要点をおさえた簡素で威厳をもった文章を心がけます。ただし、名誉毀損や、恐喝、脅迫にならないよう注意してください。

内容証明郵便の出し方
どこの郵便局でも内容証明郵便を受け付けしているわけではないので注意が必要です。お住いの地域で大きな郵便局なら大丈夫です。

内容証明郵便に必要なもの

内容証明郵便の文書 同じ文面の文書を3通
封筒 封をしていない封筒(宛名・差出人 記入)
印鑑 内容証明郵便の文書に押したものと同じ印鑑 訂正用
お金 内容の認証費は1枚1220円 一枚増えるごとに250円増
内容証明郵便の文書 同じ文面の文書を3通 封筒 封をしていない封筒(宛名・差出人 記入) 印鑑 内容証明郵便の文書に押したものと同じ印鑑 訂正用 お金 内容の認証費は1枚1220円 一枚増えるごとに250円増 配達証明つき内容証明郵便で送達してください。局員から渡される受領書(書留・配達記録郵便物受領書)は、内容証明郵便を閲覧したり、紛失したときに再度証明してもらうときに必要です。大切に、保管してください。急ぎの場合は速達をつけることもできます。

内容証明郵便のサンプル

内容証明郵便サンプル(慰謝料請求).pdfへのリンク